▲ありんくりんニュース
★ゲットウを食べるアオスジアゲハ再び(2013年7月12日〜15日)
2012年7月13日に野外においてゲットウを摂食しているアオスジアゲハ中齢幼虫1頭と終齢幼虫1頭を見つけ、その後、追跡飼育が失敗した事をご報告しました。このことは「ありんくりんニュース、ゲットウを食べるアオスジアゲハ(2012年7月13日)」でご紹介しましたように成虫羽化にいたりませんでした。
今回も寄生や天敵が心配なことから、撮影後の追跡は自宅で行いました。幸いにも終齢ではなかったので寄生の心配は少なそうです。前回の時は、本来の食草であるタブノキが近くにあるゲットウだったのですが、今回は近くにアオスジアゲハの食草はなく、卵からの幼虫ではないかと考えられます。
中齢幼虫はその習性からでしょうか新しい葉を求めて、よく歩き回ります。それで、新しい葉を入れてやると落ち着きましたが、そのうち少し齧っては頻繁に座を変える行動をとりました。結局は、成長しきれずに亡くなってしまいました。
母蝶はゲットウに産卵し、孵化から暫くは成長するのではないかと考えます。食草転嫁は、進化の一歩なのかもしれませんね。
《飼育経過》
7月12日;7月12日採取→同じゲットウで飼育
7月13日;朝見ると床に落下していた、同じ葉に戻すが落ち着きが無く昼過ぎにも床に下りて徘徊、新しいゲットウを切り付けてやる
7月14日;頻繁に座を変えているようで食も細い。
7月15日;早朝の観察では食痕も増え、葉の上で落ち着いているようである。6時〜16時半まで留守をした。戻って来たら、葉の上で亡くなっていた。窓を開けた日陰だったのだが、室内はやはり暑すぎたのかもしれない。
うるま市で観察。写真撮影・観察、全て新田智。
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