ありんくりんニュース
ゲットウを食べるアオスジアゲハ(2012年7月13日)

野外においてゲットウを摂食しているアオスジアゲハ中齢幼虫1頭と終齢幼虫1頭を見つけました。環境はタブノキ付近のゲットウです。
野外ではどんな発見があるのか未知です。本に書かれた事柄や飼育で人為的に与えた植物(人が想像できる範囲)をのみ注視してしまいがちです。智自身、今まで蝶をやってきて、一番のショックと驚くべき事だったと話しています。こういった事例が何を物語っていて、示唆しているのかと想像すると夢は膨らみます。貴重な事例と判断しまして、寄生や天敵が心配なことから、この2幼虫を撮影後の追跡は自宅で行いました。
《飼育経過》
中齢幼虫7月13日採取→同じゲットウで飼育、良好に食する→7月14日下痢便になる→7月15日死亡
終齢幼虫7月13日採取→同じゲットウで飼育、良好に食する→7月16日前蛹になる→7月17日蛹化→寄生なのか黒い影がある→7月19日、寄生のせいか変色する(後日、腐ったように蛹が割れて体液が出ていた。本当に寄生だったのかも不明)
うるま市で観察。写真撮影・観察、全て新田智。

発生環境 見つかったタブノキ付近のゲットウ。2012年7月13日 発生環境 タブノキには他の幼虫も居る。2012年7月13日 中齢幼虫 2012年7月13日 良好に食べて居たが下痢便になった中齢幼虫 2012年7月14日(飼育下)
終齢幼虫 2012年7月13日 終齢幼虫 2012年7月13日 前蛹 2012年7月16日(飼育下) 変色している蛹 2012年7月19日(飼育下)