▲ありんくりんニュース 特集!イチモンジセセリの野外における生態観察
★イチモンジセセリ;求愛行動(2011.10.25)
新田智は10月25日に名護市でイチモンジセセリが複数個体集中している場所を見つけた。環境的には人工池がある、草刈りの管理が行き届いた公園環境である。成虫がよく見られた場所は南西方向の人工池の周りで日当りがとてもよい場所である。草刈りが行き届いているので背丈の高いイネ科植物も低く刈り込まれている。この人工池のほとりで14時30分頃、求愛行動を観察した。
▲葉上に静止している♀の背後から♂が止まって求愛行動をとる。♂がそっと近づくたびに♀は小刻に翅を振るわせる。♂は時に♀の尾端を覗き込むように頭部を翅の間に突っ込むが、♀はそのたびに小刻に翅を振るわせた。♀は逃げることもなく、♂の接近ごとに小刻に翅を振るわせる行動を何度も繰り返し(撮影時間から14時33分〜39分の6分間)、♂はそのうち諦めたかのように飛び去った。♀の小刻に翅を振るわせる行動は交尾拒否の合図なのかもしれない。
《データ》イチモンジセセリの求愛行動(上;♀、下;♂)名護市 2011年10月25日(14時34分、14時39分) 新田智撮影・観察