ありんくりんニュース
「ありんくりん通信 9号」の発行を終え
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「ありんくりん通信 9号」(双尾II、2015年10月29日発行)
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巻頭はキタテハです。この時期にピッタリではないかと思います。今年は、10月13日に大宜味村で1♂撮影、採集していますが、その後は続いていません。本文にもありますが、大量に見られた2010年ですが、年を明けたら全く見る事ができませんでした。移動を目的とした蝶の行き着くところは何処なのか、やはり台湾なのでしょうか?。興味があります。そういえば、今年のカワカミシロチョウの大量飛来の行き先は、鹿児島県、熊本県、その後も気になるところです。※掲載標本写真はこちら。キタテハの由来は斑紋から読み解く事が難しく、DNA鑑定で飛来ルートを検証する試みもあるようです。結果・公表が楽しみですね。
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「蔵出し My Collections」では杉本安夫氏コレクションその3として、クロアゲハをご披露頂きました。やはり目を引くのは裏面の赤紋が美しい♂ではないでしょうか。※掲載標本写真はこちら
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「沖縄の昆虫」ではオキナワオオカマキリを紹介しました。ここで痛感したのは自分達の活動範囲外での昆虫探しは無理だということが分かりました。
今年の夏、知人にオキナワオオカマキリの採集をお願いされたものの、ヤンバルで採集するのはどれもハラビロカマキリ、シーズンが終盤になりこれは難解だと観念し、木村正明氏にSOSのメールをしました。そして木村氏から直翅に強い杉本雅志氏の話としてアドバイスを教えてもらいました。さらに詳しく杉本氏に直接、事細かな生息環境を教えて頂き何とか採集できました。例えれば草原でツシマウラボシシジミを探しているようなもの、どんな昆虫でも生息環境が大切なのだと学びました。
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巻末の「琉大風樹館コレクション」は「沖縄島のマサキルリマダラ♂」ラベルには「Urasoe-sity Maeda. VII-19-1976 S.Osiro」(沖縄県浦添市まえだ 1976年7月19日 大城)と読み取れます。
「白水隆 日本の迷蝶 I」を照らし合わせますと「大城成良、琉球の昆虫;2、1978」、(沖縄県浦添市前田 1976年7月19日 大城成良)で一致しました。※掲載標本写真はこちら