ありんくりんニュース
「ありんくりん通信 66号」の発行を終え
---------------
「ありんくりん通信 66号」(双尾II、2024年8月3日発行)
--------------

 バスで行く離島巡り、今回はうるま市(宮城島)を探索しました。当日は昼から用事があったので、やむなく伊計島11時発のバスで帰ることにしました。徒歩での探索は難儀ではありますが、車では素通りしてしまう路地や小さな公園、御嶽など面白い場所を見つけることができます。宮城島は徒歩では大きすぎる島なので、何回かに分けて探索しようと考えています。今回は上原集落一帯を見ました。集落の路地を歩くと人家前の空き地にアメリカセンナが植栽されていて、白い蝶が舞っていました。よく見るとウラナミシロチョウがたかっていました。♀は産卵をしていて、卵もたくさん付いてました。この他にバナナセセリの巣と思われる食害を2箇所見つけました。島の高台にシヌグ堂遺跡があります。上原集落から急な坂をトボトボ登って行きます。ツマグロヒョウモンの♂がテリトリーを張っていました。テングチョウらしき蝶もみたのですが、カメラが間に合いませんでした。もう少し歩くと。農場のへりにセンダングサなどの良い農道があるのですが、バスの時間に間に合いません。下山していくと上原又ン殿という御嶽?があったので、寄り道しました。入り口の草むらから茶色の蝶が飛びました。テングチョウです、何とか撮影できました。上原簡易郵便局の脇道に入ると黒いマダラを発見しました。今年、マルバネルリマダラが当たり年なので、もしや同島初かもと、しつこく追い回しパチリ。どう見てもツマムラサキマダラでした。残念。島から戻ってのお楽しみはカウントした蝶を島の記録と照らし合わせることです。今回は見事、ウラナミシロチョウ、テングチョウ同島初記録することができました。
 新田智の「沖縄島でマルバネルリマダラの発生を確認(1)」では、ホソバムクイヌビワに産卵するマルバネルリマダラ1♀を確認。取り急ぎ、速報というかたちで2024年7月21日の状況を報告しています。「沖縄島でマルバネルリマダラの発生」について物語の始まりです。経験豊富な新田智に同行し傍にいて、生態に関して目に付け所、環境の見極めなど興味深い内容となりそうです。続きをお楽しみに。
-------------
「ありんくりん通信66」記録覚書
 分布:うるま市(宮城島)で確認した蝶:2024年7月11日 オバナナセセリ巣・アオスジアゲハ・シロオビアゲハ・ナガサキアゲハ・キチョウ・ツマベニチョウ・ウラナミシロチョウ*(アメリカセンナ)・ウスキシロチョウ・ヤマトシジミ・クロマダラソテツシジミ・テングチョウ*・ツマムラサキマダラ・ツマグロヒョウモン・リュウキュウミスジ・イシガケチョウ・ルリタテハ(ウラナミシロチョウ、テングチョウ同島初記録)新田敦子「バスで行く離島巡り うるま市宮城島(2024年7月11日)」ありんくりん通信(66)1-2.
 食草:マルバネルリマダラ産卵、卵(ホソバムクイヌビワ)2024年7月21日 沖縄県国頭郡国頭村 新田智「沖縄島でマルバネルリマダラの発生を確認(1)」ありんくりん通信(66)3-4.