ありんくりんニュース
「ありんくりん通信 16号」の発行を終え
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「ありんくりん通信 16号」(双尾II、2016年8月11日発行)
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 発行日は今年から施行された国民の休日「山の日」、全く関係ないですが、巻頭はメスアカムラサキの標本写真を紹介しています。標本写真の中で生態写真も撮影した個体をタイトルバックに使用した為、解説はあとがきの部分になっています。♂個体で前翅の基部にかけて赤褐色が現れ「オスアカムラサキ」の名で親しまれる個体について、従来は「低温期型」とされていますが、新田智はこの事に疑問、「低温期型?」としています。これには、同時期に採集した個体でも赤の出現のない個体が多くある事から、稀に出現する遺伝性を持った変異の可能性と考えたからです。ひとくくりに低温、高温などの季節変異ではなく、遺伝的な要素も含まれるのでは、むしろその方(遺伝的要素)が強いのではと考えているようです。なお、今号は次の生態写真集もメスアカムラサキと、本種でまとめてみました。※掲載標本写真はこちら
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 ということで、「蔵出し My Collections」杉本安夫氏コレクションその9も、メスアカムラサキです。※掲載標本写真はこちら
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 唯一違うのは巻末の「琉大風樹館コレクション」で、慶良間諸島久場島のツマグロキチョウです。前号と同じ久場島で日付も全く同じです。当日は、同島の調査で良い成果が上がったのでしょうね。※掲載標本写真はこちら
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 最近ショックな事がありました。我が家はボロ屋の借家なのですが、数年前から雨漏が酷くなったので昨年6月に思いあまって不動産屋にも大家にも相談し、不動産屋が現状確認をしたにもかかわらず、何の修繕もなく今日まで放置され、あげくは出て行けと言われる始末。このようなヤクザな不動産屋と話をするのも無駄と判断しました。そして今年から大量のアイロアリとの戦い6月には大量の羽アリを退治したつもりでした。時はすぎ今回、本誌の編集で「蝶研フィールド」を見る機会ができました。観音扉に保管していた「蝶研フィールド」を取り出そうとしましたら半数以上シロアリの餌食になっていました。私が大切に保管のため観音扉に入れたのが間違いだったようで先日、泣く泣くこの本誌をゴミに出し、何をやっているのかと憤りを通り越し・・・。紙の本の運命はこのようなものなのでしょうか?。ということで、ただ今、すごく落ち込んでいます。
『ありんくりん通信16』記録覚書
琉大風樹館コレクション その14 慶良間諸島久場島のツマグロキチョウ♂---6
ツマグロキチョウ♂「Kuba-jima Okinawa 1976-10-14 S.Azuma」(オリジナルラベルのみ)