ありんくりんニュース
「ありんくりん通信 12号」の発行を終え
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「ありんくりん通信 12号」(双尾II、2016年3月5日発行)
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巻頭はマルバネルリマダラの標本写真を紹介しました。新田智のコレクションで島単位に沖縄島、西表島、与那国島、波照間島、小浜島、座間味島の6島です。※掲載標本写真はこちら
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東村村民の森つつじ園では今年も3月4日〜21日まで東村つつじ祭りが開催されます。この季節にピッタリなツツジの花で吸蜜している蝶をまとめてみました。ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、オキナワカラスアゲハ、ツマベニチョウ、クロセセリ、アマミウラナミシジミの6種。以上は、全て新田智撮影ですが、この他に新田敦子がイチモンジセセリも撮影しています。
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「蔵出し My Collections」では杉本安夫氏コレクションその5として、リュウキュウアサギマダラをご披露頂きました。。なお、本誌3の「♂(翅脈異常にともなう翅型異常個体)波照間島  2003年5月2日 佐々木茂」は、蝶研フィールド209号に報告済みの個体でした。本文中に加筆するベキでしたが、ここに追記しておきます。※掲載標本写真はこちら
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うるま市川田のイワサキクサゼミは、本文にあるように撮影当日のみで、その前後は全く気配がないという蝶の生態観察経験とはまったく違ったものでした。発見した環境写真も示していますが、発生地とはとても言いにくいものです。セミというくらいですから、幼生期の方が長く、地表近くで生活しているものと思いますが、いったい幼虫期間はどのくらいなのでしょうか。成虫は、想像以上に移動性が強いのか?。はたまた、今までの定住地(分布の北限が知念村あたり?)が、何だか要因で住みにくくなり、やむなく移動するようになったのか?。興味がつきません。なお、2012年に津堅島で2013年は名護市屋我地島でも確認しています。これらの地が今後、安定した発生地になるのか、それともこの年度だけが特別な年だったのか、今後の調査が必要になるかと思います。セミの世界は畑違い、蝶の生態観察経験は何の役にも立たないということが分かりました(想像と妄想しか出来ない!)。
ネットでイワサキクサゼミを探索してみましたら、以下がありました。ご参考まで。
「うるま市でイワサキクサゼミ 個人の庭で撮影成功」2015年5月8日
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巻末の「琉大風樹館コレクション」は石垣市魚釣島のリュウキュウヒメジャノメです。1968年7月にこの島へ調査に入ったということが、大変貴重で興味深いです。※掲載標本写真はこちら
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今号の発行日は啓蟄です。さて、暦の上では啓蟄なのですが、今年は蝶の発生が全般的に遅いのか、はたまた不作なのかこの時期にしては見る蝶が少ないような気がします。年末年始にかけて暑さが続き、その後寒暖の差が大きくなり1月24日には沖縄本島でミゾレが初観測されました。こういった気温の乱高下が春、1化の発生に大きな影響を及ぼすことは容易に想像できます。2016年はなんだか、寂しい啓蟄です。