▲ありんくりんレポート
★in 与那国島（2021年6月8日〜13日）
◆与那国島（2021年6月8日（火）雨のち曇り）
　7時10分那覇空港初の直行便でしたが与那国空港悪天候のため、1時間遅れとなり出発は8時10分離陸、9時20分に与那国空港に到着しました。与那国島の天候も悪く、15時頃まで大雨、満田原林道でコモンタイマイの幼虫を撮影（智）のち、雨が上がりました。雨が上がり空が明るくなると比川林道や宇良部岳でタイワンシロチョウなどが飛び出しました。
◆与那国島（2021年6月9日(水）雨のち曇り時々晴れ）
　朝から雨なので、与那国ホンダの西條さんとお話。宇良部でクロセセリ撮影（智）、満田原林道で追跡コモンタイマイ幼虫撮影（撮影のため西條さんから脚立をお借りしました）しましたが、卵はなくなっていました（智）。私は、ススキでセセリの幼虫を見るがその時カメラを持っていなかったので撮影せず。1つはチャバネセセリと思うが・・・。昼食後、ヤエヤマムラサキ♂の吸水、コモンタイマイ若齢撮影（智）。土砂降りの雨の中、久部良岳登山（智）。その後、宇良部の水道施設でサイジョウチョウトンボ♀を初目撃撮影後、西條さんのところへ、長竿をお借りして採集（智）できました。宇良部の鞍部でリュウキュウミスジの交尾を撮影しました。私は宇良部で独り舞台でしたが、迷蝶とは出会えずシロウラナミシジミ♀撮影のみに終わりました。智は人面岩でオオゴマダラ交尾を撮影できたととのこと。なお、雌雄とも汚損個体で複数回交尾の可能性を示唆？。
◆与那国島（2021年6月10日(木）雲、時々晴れ）
　今年の与那国島は与那国ホンダ西條さんのブログによりますとホリシャルリシジミの飛来も殆どなく、4月にタイワンアサギマダラが数例、4月20日にキミスジが1頭、ウスアオオナガウラナミシジミが数例と賑やかさに欠けていました。コロナの影響で採集者が居ないからかもと思ったのですが、現地に入ってみるとやはり入っていないようです。出発前の台風3号の置き土産がいないか期待してましたが、カワカミシロチョウも見ませんでした。ということで、この日は観光を楽しみました。
◆与那国島（2021年6月11日(金)曇りのち晴れのち雨）
　この日良かった事は、智がヒメアサギマダラの産卵を確認した事です。産卵の瞬間を観察、卵を撮影しています。苗のような貧相な植物で、最初は何か分からなかったようですが、葉をちぎり乳液が出たことからリュウキュウガシワではないかとのこと。ちなみにヨナグニカモメズルの容姿はタイワンシタキソウに似ており、葉の色が薄緑、柔らかい感じがするとのこと。植物に疎い私は「？」、ただただ敬服する次第です。
◆与那国島（2021年6月12日(土）曇りのち晴れ）
　朝、与那国島から台湾が見えるという一報を受け、8時20分頃に桃原で撮影、一言「台湾はデカイ！」。もう少し良く見える場所をと8時30分に久部良バリへ、いや高台が良いかもと三ツ石に8時45分頃、撮影。まだまだ行けそうと、最後は宇良部岳へ智は急ぎ山頂に向かい撮影（9時30分）してました。一報をいただき、1時間以上は台湾が視れた事に、ラッキーだとしか言えません。良かった。
◆与那国島（2021年6月13日（日）朝、雨のち曇り）
　最終移動日、旦那のお喋りはつきない。最終日、時間もないというのに宿の女将さんと朝から長話、西條さんからは10時半に空港にと念押しされてましたが、10時半に給油・・・。空港にいた西條さんが、突って返し慌てて迎えに来てくれました。最後までご迷惑をおかけして、すみません・・・。
今回も与那国ホンダの西條実氏には大変お世話いただきました。感謝申し上げます。また、お邪魔します。。
《2021年6月8日〜13日、与那国島で観察・目撃した蝶（写真はすべて新田智）》
　アオスジアゲハ、コモンタイマイ、ベニモンアゲハ、アゲハ、シロオビアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハ、クロアゲハ、キチョウ、タイワンシロチョウ、クロテンシロチヨウ、ツマベニチョウ、モンキチョウ、ナミエシロチョウ、イワカワシジミ、ウスアオオナガウラナミシジミ、タイワンクロボシシジミ、アマミウラナミシジミ、ルリウラナミシジミ、ヒメウラナミシジミ、シロウラナミシジミ、ヤマトシジミ、ヤクシマルリシジミ、ウラギンシジミ、クロマダラソテツシジミ、リュウキュウミスジ、シロミスジ、タテハモドキ、ルリタテハ、タテハモドキ、アオアタテハモドキ、イシガケチョウ、ヤエヤマムラサキ、スジグロカバマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ヒメアサギマダラ、オオゴマダラ、ツマムラサキマダラ、チャバネセセリ、ユウレイセセリ、クロセセリ、クロボシセセリ、リュウキュウヒメジャノメ
与那国島の蝶、記録種はこちら。（文責；新田敦子）。