ありんくりんレポート
in津堅島(2021年01月01日)
 ローソンのアルバイトを始めて10年、よく続いていると思う。週休2日で金曜日と火曜日がお休みで、天気が良ければ野外活動を行なっている。昨年の12月はこの休みと天気があわず、殆ど出動できていない。バイトを10年続けているのだから単純に考えると7年に2度は元旦に休みが当たる勘定になる。しかし、前回の元旦定休日は交代してくださいと言われて、泣く泣くバイトしていた。今回は前もってバリアを張って、誰からの申し出がでる前に「2021年の元旦は予定を入れている」と伝え、約1名の申し出を断った。あとは天気を神に祈った。
 明けて2021年元旦、少々寝坊をしたので(前日遅くまで紅白を見ていたので)初日は拝めなかった。それでも、予想以上の天気となった。大好きな津堅島へ初詣することにした。自転車を借りていざ、まずはアギ浜付近のお墓の森へ。大きなガジュマルがあって、張り出した枝からは多くの気根が出ている。いかにもマダラが冬ごもりしそう・・・・。この気根にマダラが多く止まっている事を思い浮かべて居たが、全く見ない。お墓入り口のセンダングサにリュウキュウミスジが居たぐらいだった。気をとり直して、自転車を走らせる、年末12月29日からの寒波の影響で蝶は数を減らしたようでもあった。それでも、年末からの気温差、陽光で何種類かをカウントできた。私のお気に入りのヒガル御嶽付近に11時、到着。自転車を置き、奥へと。どん詰まりには沖縄電力の施設がある。昨年末からその周りの草刈りされていて、周りは木々に囲まれていてもポッカリ空いた良い環境になっている。昼食はここでゆっくり時間をとることにした。ガジュマルの大木にはオオゴマダラが多く舞っている。時折、リュウキュウアサギマダラやツマムラサキマダラ、そしてアサギマダラ写真を撮ろうとしたら逃げられた。綺麗な個体だったのに非常に残念。しばらくすると、大きめのシジミチョウ。写真を撮るとシロウラナミシジミと分かった。これは採集しなくてはと慌ててネットを組み立てたが、逃げられてしまった。残念。ネットを傍らに置いて、休んでいると再びアサギマダラ。今度こそはと目で追い、センダングサに止まったところを撮影。ピンボケしていないか画面チェックをするとマーク個体であることを確認。汚損度合いから、先ほど見た個体とは明らかに違う。傍に置いてあったネットで採集。元旦早々、幸先が良い。まだ、何か良いことがあるかもと智が昨年、タイワンアサギマダラなど当てた津堅公民館跡へ行くことにした。入れ替わるように徒歩の智がやってきた。シロウラナミシジミとマークアサギマダラの話をして、智はシロウラナミシジミ、オオゴマダラを見にポイントへ入れ替わった。さて、津堅公民館跡にたどり着いたものの、蝶が居ない。昨年11月にはハイビスカスにツマベニチョウやナガサキアゲハなど賑わっていたのに全く見ない。年末の寒波のせいなのだろう。港で情報交換。智は矮小化したシロウラナミシジミ♂を目撃したそうで、私が撮影した個体とは違うようだ。少なくとも2♂はこの島にいるのだろうと思った。本種については広く薄く分散しているようで無事、冬を越して今年も楽しませて欲しいと思った。
※マークアサギマダラについては、標識などブログに詳しく書いている。
《2021年01月01日、津堅島で観察・目撃した蝶(観察者;特記がない限り、全て新田敦子)》
 チャバネセセリ・ユウレイセセリ・ジャコウアゲハ・キタキチョウ・ナミエシロチョウ・ウラナミシジミ・ルリウラナミシジミ・ヤマトシジミ・シロウラナミシジミ・アサギマダラ・リュウキュウアサギマダラ・オオゴマダラ・ツマムラサキマダラ・リュウキュウミスジ・ルリタテハ・ヒメアカタテハ・ウスイロコノマチョウ(智)(写真はすべて2021年01月01日、津堅島)。記録の詳しくは津堅島蝶の記録へ。(文責;新田敦子)。
ユウレイセセリ♂(低温期個体)後翅が無紋になっている(智) ウスイロコノマチョウ♂ 忍者のように隠れるのが上手(智) アサギマダラ♂マーキング個体(敦子) シロウラナミシジミ♂(低温期個体)肛角紋の赤が不鮮明(敦子)