ありんくりんレポート
in津堅島(2019年6月4日)
 今日は,「虫の日」。何かを期待して再度、津堅島へ。何かとはズバリ!、タイワンアサギマダラ。智が前回(5月24日)、複数採集したクボウ御嶽〜旧津堅公民館跡付近のポイントを空け渡すから頑張れと。天気は曇りで時々、太陽が覗き込む蒸し暑い陽気。正に迷蝶日和。ポイントは独占出来るし期待が高まる一方。
自転車を借りて、まずは前回パスした民宿神谷荘周辺の農道へ。お気に入りの農道なのですが、何故、前回パスしたかと言いますと、昨年、この農道が薮に被われ道が無くなっていたからです。昨年はそれでも時間をかけて自転車で薮コギしながら前進して、何とか通り抜けたのでしたが・・・。恐らく、今回も道は無くなっているだろうと想像してパスしたのでした。今日は、確かめてみようと入って見ました。センダングサは良い感じでしたが、クロマダラソテツシジミ多数、シロオビアゲハがパラパラ程度、やはり農道は薮で通行不能のまま、直ぐに引き返しました。迷蝶は10時過ぎ〜14時までが勝負と智から言い聞かされていたので、旧津堅公民館跡付近へ10時半に到着。遊歩道に入ろうとするとフワフワとモンキアゲハ♀が飛び出しました。前回、撮影出来なかったので今度こそ、証拠写真をとカメラをセットしましたが、フワフワ舞い続け何処にも止まらず、飛びっぱなしで、そのうち視界から消えてしまいました。またもや、逃げられた。さて、気をとり直して遊歩道へ、前日の土砂降りの雨のせいでしょうか、ジメジメ、びしゃびしゃ、草木が倒れていて歩きにくく、少し曇ったら薄暗くヤブ蚊も多いので、開けた空間のセンダングサや公民館跡の広場でじっと粘る事にしました。ハイビスカスに時折、ツマベニチョウが来たり、アオタテハモドキ、ツマグロヒョウモン、テングチョウが見られましたが、肝心のアサギマダラ、タイワンアサギマダラは1頭も見ませんでした。呆れてしまい、11時過ぎにホートガー近くのお墓小径へ。前回、タイワンアサギマダラを目撃して自転車で転んだ場所です。相変わらず、無数のクロマダラソテツシジミ、キチョウ類がパラパラ、オオゴマダラが2頭、ここでもアサギマダラ、タイワンアサギマダラは1頭も見ませんでした。ホートガー入口で昼食を済ませ、仕切り直し、再び旧津堅公民館跡付近へ。急な上り坂を自転車を押しながら行くと、民家の間をモンキアゲハ♀がシロオビアゲハ♂に求愛を受けながらフワフワ飛んでいるのを目撃、カメラが届く範囲ではなく諦め公民館跡の広場へ。待てど暮らせど、アサギマダラ、タイワンアサギマダラは目撃出来ず。天候的には(前回よりも)絶好だと思っていた迷蝶日和、人間が想像する以上に当てるのは難しいと痛感しました。13時過ぎにやはり私のお気に入りポイント、ヒガル御嶽付近の空き家周辺へ。ミカンの木からウスイロコノマチョウ、ルリタテハが飛び立ち、恐らく樹液に来ていたのでしょう。ビロウで湧いているのか、タイワンクロボシセセリを撮影しながら、最後のチャンスと公民館跡の広場へ。遠目にフワフワと舞う、大型の蝶を発見、果たしてタイワンアサギマダラ?!。近づくとモンキアゲハ♀でした。今度は、遠巻きで着地するのを根気づよく待ち、落ち着いたところでシャッターを切りました。狙いのタイワンアサギマダラは見る事さえ出来ませんでしたが、何とか写真に撮れて満足。自転車を返し、アイスを買って港で智と合流。
どうだったという問いに「モンキアゲハ1♂とヤエヤマムラサキ1♂採集」と、満面の笑み。ナンデスト、このオッサン、やっぱただ者じゃない。ちなみに、智もアサギマダラ、タイワンアサギマダラは1頭も見なかったとの事でした。
《2019年6月4日、津堅島で観察・目撃した蝶(観察者;特記がない限り、全て新田敦子)》
 チャバネセセリ・ユウレイセセリ・クロボシセセリ・ベニモンアゲハ・シロオビアゲハ・モンキアゲハ*・ナガサキアゲハ・ミナミキチョウ・モンキチョウ・ツマベニチョウ・モンシロチョウ・ナミエシロチョウ・ヤマトシジミ・ヒメシルビアシジミ(智)・タイワンクロボシシジミ・クロマダラソテツシジミ・テングチョウ・オオゴマダラ・ツマムラサキマダラ・ツマグロヒョウモン・リュウキュウミスジ・ルリタテハ・アオタテハモドキ・ヤエヤマムラサキ*(智)・イシガケチョウ・ウスイロコノマチョウ(写真はすべて津堅島、2019年6月4日「*」は津堅島未記録種)。記録の詳しくは津堅島蝶の記録へ。(文責;新田敦子)。
ナガサキアゲハ♀ 旧津堅公民館(新田敦子) ウスイロコノマチョウ ヒガル御嶽付近の空き家(新田敦子) クロボシセセリ ヒガル御嶽付近(新田敦子) モンキアゲハ♀ 旧津堅公民館(新田敦子)