ありんくりんレポート
in津堅島(2018年5月25日)
 津堅島へ久々に出かけました。2014年以来と、本当に久々です。天気は快晴、離島巡りとしては暑すぎて厳しい天気です。今年は空梅雨傾向で、島も乾いているようです。ただ実際は、カンカン照り、なのに空気は爽やか気味で可笑しな天気でした。智は機転を利かせクボウ御嶽内の遊歩道を歩く事に。私は自転車を借りて、お気に入りのポイント巡りをしました。出発前にレンタ自転車の手配をして、津堅港に下船すると何と、港内のいつもの場所に自転車屋がない!。港の方に聞いてみると「あずま商店」に行きなさいと言われました。4年ぶりで変わった事の1番目の驚き。「あずま商店」では店番をしながら奥さんが待っていました。店番と自転車の貸し出しを両立する為に商店の横にコンテナを置き、自転車はその中から出してくれた。奥さんとしばしユンタク。奥さんは大阪高槻市の出身だと、私も茨木に住んで居たと話をすると盛り上がりました。自転車を走らせ、こんな筈ではないと実感したのが、ゆるい上り坂。4年ぶりの津堅サイクルで足の筋力が落ちている事を体感、2番目の驚き。それでも移動には最高!。まずは、東側のアギ浜の裏手にあるお墓森を徒歩で散策。リュウキュウアサギマダラが多く居ました。その後、最北のペークーガマへ。凸凹の遊歩道なので途中から自転車を押して、散策。アサギマダラを2♂1♀、リュウキュウアサギマダラが多く、オオゴマダラやベニモンアゲハが暑さから籠るように森の中に居ました。ペークーガマにはサクラランが咲いていて、リュウウキュウアサギマダラが吸蜜にきていました。静かな楽園です。ペークーガマへは以前も立ち寄ったのですが、足元がぬかるんでいる事が殆どで、最後まで行き着いた事がありませんでした。今年は空梅雨で乾燥していて足元もしっかりしていました。例年なら雨の多い時期、蚊も尋常でないほど大群で居て、すぐさま抜け出たくなるような森なのですが・・・。4年ぶりのペークーガマで、ゆっくり散策出来た事が3番目の驚きです。
お昼はヒガル御嶽付近の空き家周辺。この空き家の裏手は私が2010年12月19日にマルバネルリマダラ♂を、2012年5月21日にスジグロカバマダラ♀を採集した実績のあるお気に入りのポイントです。約1時間ほど居ましたが何の手応えもなく後にしました。
次に向かったのはトゥマイ浜付近の農道?遊歩道、凸凹道を下り、センダングサを両脇に私が大好きな歩道です。・・・がッ!、草が蔓延り人が入った形跡もなく、道らしいものも見えず、ここは私の悪いクセ?、いや何とか行き着くに違いないと自転車を押してイザ、前進あるのみ。センダングサとランタナが複雑に繁茂、半分まで来て、引き返す訳にもいかない、前進あるのみ。と、足元からモンシロチョウの交尾個体がフワリ。ラッキー、撮影しました。ズンズン進み何とか「中の御嶽」までたどり着きました。脇にある民宿つけんのパーラの奥さん達もビックリされてました。4年ぶりのトゥマイ浜付近の農道が消えていたのが4番目の驚きです。
今回、津堅島では結局、迷蝶と巡り会う事はできませんでした。やはり、爽やかな日は迷蝶に向かないと言う事ですね。強い湿った南風が吹き、大気が不安定でじっとしていても、汗が吹き出るほどの天気でなければと、思いました。
《2018年5月25日、津堅島で観察・目撃した蝶(観察者;特記がない限り、全て新田敦子)》
 オキナワビロウドセセリ・チャバネセセリ・ユウレイセセリ(智)・ベニモンアゲハ・アオスジアゲハ・シロオビアゲハ・ミナミキチョウ・キタキチョウ(智)・モンキチョウ・ツマベニチョウ・モンシロチョウ・ナミエシロチョウ・アマミウラナミシジミ(智)・ヤマトシジミ・ヒメシルビアシジミ(智)・タイワンクロボシシジミ(智)・クロマダラソテツシジミ(智)・テングチョウ(智)・アサギマダラ・リュウキュウアサギマダラ・オオゴマダラ・ツマムラサキマダラ・リュウキュウミスジ・ルリタテハ・アオタテハモドキ・イシガケチョウ(智)(写真はすべて津堅島、2018年5月25日)記録の詳しくは津堅島蝶の記録へ。ブログも見てね!(文責;新田敦子)。
多くのツマベニチョウ幼虫が居た クボウ御嶽(新田智) テングチョウ クボウ御嶽(新田智) アサギマダラ♀に求愛するリュウキュウアサギマダラ♂ ペークーガマ(新田敦子) モンシロチョウ交尾 トゥマイ浜付近(新田敦子)