ありんくりんレポート
in 西表島(2015年6月15日〜17日)

 久々の西表行き、2010年6月に出かけて以来の渡島です。いつものことながら出発前は1種追加の大きな夢を想像しながらの荷造り、実はこの時が一番幸せな時なのかもしれませんね。
15日、8時20分着、新石垣空港を利用するのは今回が初めてです。離島桟橋まではバスを利用、港までは約40分、540円結構な距離です。西表島へは10時過ぎに到着。港では今回お世話頂く民宿南風荘の平田さんが迎えに来てくれいていた。荷物を置き、早速レンタカーへ。5年という歳月でどのくらい変わったのか、初日は白浜まで流す事にしました。大原、大富の集落一帯は変わってませんが、大富から古見までの道路は一変してました。アップダウンンのあるクネクネトとした細い道路は、橋や山を削ったピカピカの車道になってました。標識は「ヤマネコ注意」の看板が多く、何のための道路拡張改修工事だったのか訳が分からない、スピードアップさせる道路を造っておきながら、「ヤマネコ注意」は矛盾しているような気がしました。高那〜ユツン〜崎田〜ユキシダ(海中道路まで)の道路は草刈りが入ってしまって蝶がよりつく環境ではないようでした。白浜の墓地公園に到着、見回った智はガッカリした様子で「シュクシャの株が一つ残らず根絶やしされている、きっと集落の人が虫屋が入るのを嫌って退治したのだろう、シュクシャは根が深く刈ったぐらいでは直ぐに芽を吹く植物だが、よほど虫屋は嫌われているのだろうな〜」と寂しそうに呟きました。それでも白浜旧道ではシロウラナミシジミもそこそこ飛んでいました。また、カワカミシロチョウもいました。
2日目16日は大富林道へ。シロウラナミシジミがけっこういました。美原のシロモンクロシジミは見る事ができませんでしたが、カイガラムシがセンダングサ類などに少し付いてましたので、カイガラムシが増えて来ましたら、発生してくれるのではないかと思いました。佐久田のタイワンヒメシジミは健在でした。
3日目、17日は私が帰る日なので、今回蝶を多く見られた白浜林道へ行く事にしました。15時と遅めの船だったので、最後は南風見田へ。ここでもカワカミシロチョウを多く見ました。なお、スジグロカバマダラ以外、マダラチョウ科が極端に少ないような気がしました。マルバネルリマダラどころか、ツマムラサキマダラさえもみませんでした。結局、1種追加も夢と消え、ネットを振る事も無く、採集はゼロに終わりました(文責/写真;新田敦子)
《2015年6月15日〜17日、西表島で観察・目撃した蝶(観察者;新田敦子)》
 ココウトウシロシタセセリ,アオバセセリ(幼虫)、タイワンアオバセセリ,ネッタイアカセセリ(幼虫),チャバネセセリ,ユウレイセセリ,クロセセリ、ジャコウアゲハ,ベニモンアゲハ,ミカドアゲハ,アオスジアゲハ,シロオビアゲハ,クロアゲハ,ヤエヤマカラスアゲハ、キチョウ,タイワンキチョウ,ウスキシロチョウ,ツマベニチョウ,タイワンシロチョウ,ナミエシロチョウ、カワカミシロチョウ、オジロシジミ,アマミウラナミシジミ,ルリウラナミシジミ,シロウラナミシジミ,ヤマトシジミ,タイワンクロボシシジミ(多い),クロマダラソテツシジミ(多い),タイワンヒメシジミ,ヒメアサギマダラ(少ない),リュウキュウアサギマダラ(少ない),スジグロカバマダラ(多い),オオゴマダラ(少ない),タイワンキマダラ(幼虫など、智),ツマグロヒョウモン,ヤエヤマイチモンジ,リュウキュウミスジ,ルリタテハ,アオタテハモドキ,タテハモドキ,ヤエヤマムラサキ,イシガケチョウ,スミナガシ(幼虫)、ヤエヤマウラナミジャノメ,マサキウラナミジャノメ,リュウキュウヒメジャノメ 西表島の記録はこちら

カワカミシロチョウ♀ 白浜旧道 6月15日 ネッタイアカセセリ終齢 大富林道 6月16日 ヤエヤマムラサキ♂ 美原 6月16日 シロウラナミシジミ♂ 白浜旧道 6月17日