ありんくりんレポート
in津堅島(2013年11月26日)
 沖縄も朝晩が冷え込むようになりました。発生迷蝶も試練の季節を迎えます。ホリイコシジミは、いつまで見られるのか、春まで細々と発生を続けられるのか?。今後の課題です。今まで、本島を含め色んな離島を巡りましたが、その中でも一番安定している島が、津堅島ではないかと思っています。島全体にランタナが点在しており、集落内ではヤナギバルイラソウが多く見られることから、食草に関しては何の心配がないように思われます。ランタナなどが生えている環境も日の当たる風だまりが多く、本種にとっては発生しやすい環境のようです。ただ、もともと移動性の強い個体郡の発生ですから、島ヌケをする可能性もあります。
ということで、再び津堅島へ出かけてみました。結果は、ヤナギバルイラソウは本種が喰い尽くしたのか?、種子も少なく花も殆ど見られなくなってきていますが(これは季節的に旬が終わったことにもよりますが)、コバノランタナでは多くの個体を確認でき、食草のないような場所でも移動しているホリイコシジミがチラチラと飛んでいる状況でした。この分だと、年を越せるかもしれないな〜と実感しました。次回の渡島も楽しみです。
《2013年11月26日、津堅島で観察・目撃した蝶(観察者;新田敦子)》
チチャバネセセリ・イチモンジセセリ・オキナワビロウドセセリ・アオスジアゲハ・シロオビアゲハ・キチョウ・モンキチョウ・ウラナミシロチョウ・ナミエシロチョウ・ウラナミシジミ・ヤマトシジミ・ホリイコシジミ・ヒメシルビアシジミ・アマミウラナミシジミ・クロマダラソテツシジミ・アサギマダラ・リュウキュウアサギマダラ・オオゴマダラ・リュウキュウミスジ・ヒメアカタテハ・アカタテハ・ルリタテハ・テングチョウ(写真は全て津堅島、2013年11月26日、新田智撮影)
記録の詳しくは津堅島蝶の記録へブログも見てね!(文責;新田敦子)。
オシロイバナの花で吸蜜の♂ ♂吸水(止まるとゆらゆらと体を揺らすのだが、吸水の時は静止している) 終齢(ヤナギバルイラソウ) 終齢(コバノランタナ)