ありんくりんレポート
in久高島(2013年10月28日)
 先週は津堅島で首尾よくホリイコシジミでの発生を確認できました。これに気を良くして、久高島に渡りました。ここにも島初記録となるホリイコシジミがウジャウジャ湧いている事を堅く信じて・・・・・。天候は薄曇りで気温も低め、あまり良い天気ではなかったのですが、近所のホリイコシジミを観察してみても、少々の曇りでも成虫は活動していますし、成虫が見えなくても幼虫などは観察できるだろうと考えてました。また、津堅港のようにランタナがお出迎えしてくれるだろうと、食草の心配は微塵もありませんでした。しかし、到着してみるとランタナはありません。港の切符売り場の傍ら風が通る道路に一株のヤナギバルイラソウ。ここのは風が通り過ぎるのか成虫はもちろん幼虫が居た形跡もありませんでした。集落内にはポツポツとヤナギバルイラソウが生えてはいるものの、成虫もまとわりついていないし、幼虫も見つかりません。島内の喫茶店のお姉さんが植物に水をあげていたので、「この島でランタナが見られる所がありますか?」と尋ねてみますと、ランタナ?と一生懸命考えて、私が小さな花がお団子のようにまとまっている花をつけ、赤やピンクや黄色・・・などと説明すると、思い出したように「○○さんのお宅の庭にあったと思います」とのこと、さっそく○○さんのお宅を探して覗いてみますと確かにランタナがあったのですが、陽の入らない建物の脇に細々とあっただけでした。もちろん環境的には良くなく、成虫は飛んでませんでした。植物の好きそうな喫茶店のお姉さんも考え込むほどランタナがこの島にないことを後で分かりました。智は集落内や周辺原野を歩き、一カ所だけしかも一株、コバノランタナを見つけたとのこと。風が通り過ぎて、成虫はよりついてなかったそうだ。久高島は平たい島なので、風が通りやすく、ホリイコシジミが寄りにくい環境だったのかもしれません。居なかったというのも、大切な報告ですよね?と、自分に言い聞かせよう。
《2013年10月28日、久高島で観察・目撃した蝶(観察者;新田敦子)》
チャバネセセリ・クロボシセセリ(智)・シロオビアゲハ・ベニモンアゲハ・キタキチョウ・モンキチョウ・ヤマトシジミ・ヒメシルビアシジミ・ウラナミシジミ・クロマダラソテツシジミ・アサギマダラ・リュウキュウアサギマダラ・ヒメアカタテハ・アカタテハ・アオタテハモドキ(写真はすべて久高島、2013年10月28日、新田智撮影)記録の詳しくは久高島蝶の記録へブログも見てね!(文責;新田敦子)。
モンキチョウ産卵(シロツメクサ) ヒメシルビアシジミ♀ クロマダラソテツシジミ交尾(左♀・右♂) クロボシセセリ♂