ありんくりんニュース 特集!イチモンジセセリの野外における生態観察
イチモンジセセリ;幼生期(そのA-1/2011.12.27〜2012.01.11完了)

《写真1〜4 2011年12月27日、名護市 新田敦子観察》
 チガヤなどにおびただしい食痕がありました。食痕も新しいようで、どこかに巣がある筈とチガヤの葉や根元を丹念に見ますが手応えがありません。確かにいる筈だけだと時間をあけて再度探してみますと、ムラサキカタバミの葉が微妙にふくれているのを見つけました。そっと覗いてみますと、イチモンジセセリの幼虫がいました。撮影を終え、一時間後に再び観察しましたら、綺麗に簀巻き状態の巣を完成させていました。さすがに、開けてみるのも気の毒なので、そのままにしました。2週間後どうなっているのか楽しみです。智と同じように探索をしているのに、なかなか見つける事ができませんでした。智の探し方を見よう見まねしてようやく、1幼虫を見つける事ができ、少し自信がつきました。
《写真5 2012年1月11日、名護市 新田敦子観察》
 前回の調査から約2週間後、再び現地を訪れました。2週間前に見つけた古い巣は見つかりましたが、主は見当たらず近くを丹念に見ましたが見つける事ができませんでした。今後も機会があるごとに見たいと思いますが、追跡はかなり厳しいような気がしました。その後、当地を訪れるたびに観察しましたが、幼虫の再発見はできませんでした。

【写真1】チガヤなどの食痕と不自然なムラサキカタバミの葉 2011年12月27日 【写真2】ムラサキカタバミの葉で造巣をしようとしている中齢 2011年12月27日 【写真3】同頭部 同日9時34分 【写真4】1時間後、綺麗に巣を作っていました 同日10時34分
     
【写真5】ムラサキカタバミの巣は空になっていました 2012年1月11日