▲ありんくりんニュース 特集!イチモンジセセリの野外における生態観察 ★イチモンジセセリ;幼生期(その6/2011.12.26〜2011.01.11) 《写真1〜4 2011年12月26日、名護市 新田智観察》 チガヤにおびただしい食痕と巣を見つけました。このチガヤは駐車場の歩道とのコンクリート段差の隙間に僅かに生えていました。探索のポイントですが、食草が密生した場所での探し物はとても難しいです。こういった、構造物の隙間に生えている植物で食痕を手がかりに探すと意外と簡単に見つける事ができます。巣はチガヤの葉を3枚綴りしています。チャバネセセリセセリも同様ですので、巣を開けないと種を確定する事はできません。開けてみましたらイチモンジセセリの中齢幼虫がいました。巣を壊されて迷惑そうな幼虫が、すぐに造巣をはじめました。片側がコンクリートで遮られ、風よけになっているのかもしれませんね。再度、造巣するためには幼虫の体力が消耗されます。今後の観察は2週間に一度にすることにします。 《写真5 2012年1月11日、名護市 新田智観察》 チガヤでの食痕は多く目立っていますが、巣は空で幼虫の追跡もできませんでした。