ありんくりんニュース 特集!イチモンジセセリの野外における生態観察
イチモンジセセリ;幼生期(その4/2011.12.20-12.26)

《写真1.2 2011年12月20日、名護市 新田智観察》
 この日はタチスズメノヒエで中齢入眠の幼虫を見つけました。入眠中で次の頭になる部分が白く見えます。もうすぐ、脱皮することかと思います。巣を開いてしまいましたら、幼虫はあわてて造巣し直します。しかし、この時(入眠)ばかりは身動きできないので、撮影後、他のイネ科で結んで蓋をしてあげました。ごめんね
《写真3 2011年12月26日、名護市 新田智観察》
 前回、しっかり蓋をしたつもりでしたが、何者かに襲われたようで、体液だけが残っていました(襲われた痕跡)。冬場こういった種類の観察では、巣をたよりに探索し、撮影のため巣を開いてしまいます。再度、造巣するためには幼虫の体力が消耗されます。今後の観察は2週間に一度にしなくてはいけないと反省しました。

【写真1】タチスズメノヒエの巣と食痕 2011年12月20日 【写真2】同左の巣を開いたところ 2011年12月20日 【写真3】体液が残っていました 2011年12月26日