ありんくりんニュース
ナガサキアゲハ突出個体を撮影(2010年7月17日)

 今日はヤンバルへ出かけました。大宜味村で吸水するアゲハ類の撮影。智が、ナガサキアゲハ♂の後翅第4脈突出個体を撮影しました。『日本産蝶類標準図鑑』では短尾という表現で標本写真を示されていますが、この「短尾」という使い方はもともと「有尾」に対して使うものだと思うので、「後翅第4脈突出個体」としています。尾状突起は根元が細くくびれ気味で、先の方も丸くなる傾向です。突出個体はそこに伸びる翅脈が発達したもののようで、先細りの傾向にあります。『琉球の昆虫』の古い報告にもナガサキアゲハのこうした型には「後翅第4脈突出個体」と表現しています。どちらの表現も間違いではないかと思いますが、私たちは『琉球の昆虫』を指示します。写真は同じ個体、沖縄県大宜味村 2010年7月17日 新田智撮影(文責;新田敦子)