ありんくりんレポート
in 慶留間島&外地島(2010年6月1日)

 久々の晴れマークということで、前回に引き続き慶良間諸島へ。前回は阿嘉島のみでしたので、今回は慶留間島と外地島へ行くことにしました。まずは高速船で阿嘉港へ。港から阿嘉大橋が目の前にあります。橋を徒歩でのんびり歩きます。前回よりも天気が良く、橋の上から見る海は、光り輝くブルーが何層も青色を重ね合わせて綺麗です。空の青が反射して海の色を変えるとかで、より晴れた方がブルーに深みがうまれます。また、海の底にある砂が白ければ白いほど、淡い水色に光ります。空の青、海の底の地形や地質そして太陽の光がキラキラと輝きを織りなしていくのです。
橋を渡りきると慶留間島に入ります。複数のナミエシロチョウが島の縁を上から下へと舞いながら出迎えてくれました。天気の良すぎる離島はとにかく、暑いです。今日は晴れていても北からの高気圧の張り出しのようで、木陰に入ると乾いた風が心地よく感じます。集落までの東海岸沿いの舗装道路は左手は海、右手に見上げるほどの岩壁があります。午前中は太陽をしっかり浴びながら歩きます。途中で智がクロマダラソテツシジミを撮影、今年初めて見る本種は慶留間島でした。ただ、この日見た本種はこの1♂のみでした。梅雨前線に乗ってやってくると私は思っているので、いよいよだなと思いました。慶留間島のポイントは阿嘉大橋(北側)を渡り東海岸沿いの舗装道路を歩き、島の南側にある慶留間集落に入る手前にある脇道を入ります。ポイント散策は後回しにして、まずは島の南側にある慶留間橋を渡って外地島へ行く事にします。外地(ふかじ)島は無人島で慶良間空港があります。この空港に連絡させるため慶留間橋がかかっています。空港の西側に外地展望台があります。鹿が入らないように扉があります。この扉を開け、階段を登っていきます。こんもりとした環境にリュウキュウウラナミジャノメが複数観察できました。短い区間であるにもかかわらず蝶がたくさん飛んでいます。外地展望台まで上がってしまうとそれほどでもないです。お昼を済ませしばらく撮影を楽しみ、慶留間のポイントへ向かいます。慶留間橋を渡り集落を越えますと左にコンクリートの道が山の奥へと続いています。急な上り坂で体力のない私は休み休み上がっていきます。最後は行き止まりとなっています。そこから右手に細い山道があります。この前後にリュウキュウウラナミジャノメを観察する事ができます。この細い山道の奥には御嶽があります。さらに御嶽を一周回る(約10分)ように獣道があり、北の端からは阿嘉大橋、阿嘉島を望む絶景があります。
以下の観察した蝶のうち、「*」は私が知る限り(2007年現在)未記録種であるようです。写真撮っておけば良かった!!
《2010年6月1日、慶留間島で観察・目撃した蝶(観察者;新田敦子)》
ユウレイセセリ・アオスジアゲハ・シロオビアゲハ・ナガサキアゲハ・モンキアゲハ・キチョウ・モンシロチョウ・ナミエシロチョウ・アマミウラナミシジミ・ヤマトシジミ・クロマダラソテツシジミ・リュウキュウアサギマダラ・オオゴマダラ・ツマムラサキマダラ・ルリタテハ・タテハモドキ・リュウキュウウラナミジャノメ・リュウキュウヒメジャノメ
《2010年6月1日、外地島で観察・目撃した蝶(観察者;新田敦子)》
アオスジアゲハ・シロオビアゲハ・オキナワカラスアゲハ*・モンキアゲハ*・ナガサキアゲハ*・ナミエシロチョウ・アマミウラナミシジミ・ヤマトシジミ・リュウキュウアサギマダラ・オオゴマダラ・ツマムラサキマダラ・イシガケチョウ・リュウキュウウラナミジャノメ・リュウキュウヒメジャノメ(写真はすべて2010年5月26日、阿嘉島で新田智撮影)島の記録案内は阿嘉島トップへ

クロマダラソテツシジミ♂(慶留間島) リュウキュウウラナミジャノメ♀(外地島) オオゴマダラ交尾(外地島) リュウキュウウラナミジャノメ♂(慶留間島)